<始まり>
ある日、砧啓介(きぬた・けいすけ)の元へ一通の手紙が届いた。差出人はセラフィム。
内容は明日正午<デモン・フット>へ来て欲しい、協力して欲しい件があります、と。

GM さて、そんなわけで舞台はデモン・フットだ。

デモンフットはPCの一人、冷泉院杏奈(れいぜいいん・あんな)の勤め先だ。

杏奈「あー、砧さん、今日もオヤジの小言?」ボリボリ頭かきながら気だるげにお迎えするわー

啓介「たまには、あなたの所の本来の業務をお願いしたいと思ったのですけどね」(苦笑)

杏奈「あー、じゃ、とりあえず、コーヒーいれっか。それとも酒がいいか?」

啓介「そうですね、アメリカンをお願いします。冷たく冷やしたのを」

杏奈「いいバーボンが入ったんだよ……ってコーヒーね、はいはい。れいこーいっちょ」

GM さて、そんな掛け合いをしている間に時刻は正午近く、正確には12時5分前になる。すると一人の少女が入って来たね。

GM(少女)「あのー」

杏奈「いらっしゃい。でも、ちょっと今日は貸切なんだよ。お嬢さん。また明日来てくれる?」

GM(少女)「ええっと、そのっ。冷泉院杏奈さんと、砧啓介さんですよねっ?」

杏奈「もしかしてセラフィムの?」

GM(少女)「はいっ、そうですっ」

杏奈「待ってたわ」……と言いながら、表の看板をcloseに

啓介「ほう、こんなお嬢さんがメッセンジャーとは。なかなか向こうも面白い事をする」

GM 見た目はかなり小さい。美少女に分類されるが、ちょっとお子様すぎるように見える。

啓介 内心で、この娘も悪魔憑きなのかどうか考えてたり

杏奈「さーて、お嬢ちゃんにはジューチュかな?」からかうように

GM(少女)「甘いものは好きですよぅ?」からかわれてるのに気付かないね。ちょっと世間慣れしてないみたいだ。

杏奈 グラスにジュースを注いで渡します

GM(少女)「ありがとうございますー」と言いつつ懐から千円札を出す。かなりよれよれで、湿ってボロボロのお札だ。

杏奈「ああ、お代はいいから、このねーさんのおごりだわ。それより要件を聞かせて」

GM(少女)「はい、それでは単刀直入で本題に入りますねっ」

啓介「お願いしようかな、小さなレディ」

GM(少女)「ええと、実はセラフィムさんから調査の依頼を受けたのです。ところが一人じゃ手におえない状態になってしまって。そこでセラフィムさんに手伝いの人を探してもらおうとしたら、お二人を紹介して頂いたんです。頑張ってお金を見つけて手紙を書きましたっ」

この少女、どうやらお願いする時は手紙を出す必要があるという思い込みがあるらしい。

杏奈「ふーん、高坂さんからこの件を?」

GM(少女)「はいっ、<ヴィシャス>のアジトを見つけたのですっ」

啓介「なるほど、つまり我々はバックアップ要員だというわけか」

杏奈「……あなた、今、変身してる?」

GM(少女)「あ、はい。変身してますよぅ」マイトの反応があるね。

杏奈「ああ、やっぱりね。お金見つけてとかって言うから……」

啓介「ほう、<ヴィシャス>のアジトを……。まぁ、確かに一人では戦力的に不安ではあるな」

杏奈「で、本題に入る前にそろそろ名前も教えて欲しいんだけど」

GM(少女)「あ、私はミーって呼ばれてますっ」

GM(ミー)「色々と呼ばれますけど、三毛猫なのでミーって呼ばれる事が一番多いですっ」

杏奈「ミーちゃんね。よろしく。アンナって呼んでくれてよくってよ」

GM(ミー)「はいっ、アンナさんよろしくお願いしますっ」

啓介「僕は砧啓介。啓介でいいよ」

GM(ミー)「啓介さんも。よろしくお願いしますっ」

杏奈「アンナさんじゃない! アンナ!w」>ミー@GM

GM(ミー)「はい、えっと。アンナもよろしくですっ」

杏奈「はぁい♪ よろしくね♪」(ぉ

啓介「相変わらずあなたも大人げがない……」 わざとらしくため息をつきます

杏奈「あーら。ごぞんじでしょ」ちらっと横目で

啓介「そりゃぁ、長い付き合いですからね。あなたが僕のことを知ってるぐらいには、僕はあなたのことを知ってるつもりです」

GM(ミー)「それではご案内しようと思いますが、準備とかありますかっ」

杏奈 いつものトートバック(スカート&サラシ入り)をずるずると出してきます

啓介 スーツのポケットから車のキーを。

杏奈「あはは、オヤジには若干割り引いて報告しておいてよね」

啓介「考えておきましょう」 意地の悪い微笑を浮かべます


杏奈 取りあえずバックの中には携帯かな。車は砧さんに便乗させてもらおう

杏奈「あーら、じゃ、あたしの車は出さなくてもいいわね、フフン♪」

啓介 では、携帯を手にとって……「僕だ。この間の土地取得の案件に関しては現状維持、更なる情報収集を進めて、後で報告を僕のアドレスに放り込んでくれ」事務所に電話

杏奈「ん……ところでそのアジトにヴィシャスはどれくらいいるのかしら……」

GM(ミー)「たくさんですっ」

杏奈「……」

啓介「まさか、一つ、二つ、たくさんなんていうレベルではないだろうね……?」

GM(ミー)「一つ、二つ、たくさん、いっぱいのたくさんですよ?」

杏奈「……この人数でいけるくらいの人数ならいいんだけど」

GM ミーはきょとんとしてるね。

動物は共生生物の力で人間並みやそれ以上の知力を得られるが、人間といってもピンキリである。ミーはそのうち、見た目相応の小さな女の子並みの知力だ。決してGMの陰謀で正確な数字を言えないわけではない。

杏奈「はいはい、わかったわかった、たくさんたくさん。……特攻前に調査しなくちゃだわ」ちょっと投げやりに

啓介「戦術をきっちり練る必要がありそうですね」こそっと杏奈に呟く

GM さて、何もなければミーはアジト(?)に案内しますけれど、行動ありますか?

杏奈「……出掛ける前に、もうちょっと調べましょ」バックをドンと投げ出して座ります

GM(ミー)「了解なのです」

杏奈「アジトの場所、先に教えてくれる?」

GM(ミー)「ここからあっちにだーって行って、ちょっと曲がったりするのです。たくさんの人間が出入りしてます。みんな同じ服を着てるのです」

杏奈「歩いていける距離?」

GM(ミー)「ボクは走っていきましたよ?」

杏奈 GM、この近所に制服着た人間の出入りする場所ってありますか?

GM そうだね、少し北に行けば住宅街の入り口辺りに清涼学園という学校がある

杏奈 そこに思い当たってもいい?

GM うん、思い当たるには十分な感じ。

啓介 清涼学園の評判は、どんなものでしょう?

GM エスカレータ式の女子校でいわゆるお嬢様学校です。


ルールブックのP74、75を参照のこと。

杏奈「同じ服って制服よね、清涼学園かもしれないわね」最近、この学校にまつわる事件とかはニュースになってますか?

GM ニュースは特にありません。ただ、噂に色々と悪いものに心当たりがあります。

杏奈 それの内容はわかります?

GM 夜の繁華街で清涼学園の子を見た、傷害事件を起こしたなど

啓介 その事件は、表ざたにはなっていないと?

GM 表ざたになっていません。杏奈がデビル・フットを経営しているから、たまたま客の話から『清涼学園の生徒が……』と聞こえたぐらい、です。

杏奈 むー、情報屋にあたりをとりたい……。

啓介 僕のコネでも調べる事は可能か。実際に警察方面に探りを入れたほうがいいかな……

杏奈 客ってのはやーさんっぽい人間ばっかなんだけど

GM その点は逆に「だからこそ」小耳に挟んだというような気配です

杏奈 しかもみんなツケで飲んでいくのよ(ノД`)シクシク

啓介「あなたは少しは客層を考えたほうがいいですよ……」

杏奈「これも仕事がらみなのよっ」

啓介「まぁ、そうなら文句は言わないことです。仕事なのでしょう?」(ニヤリ)

杏奈「んまぁね、あたしも一緒に呑んでるからいいんだけどねぇ」情報屋使ってもより詳しい情報とかは手に入らないかなぁ

GM 情報屋に連絡する?

杏奈 ここは使いたいです<情報屋>

GM 了解、では連絡を取る事に。

杏奈 情報屋に電話します。「もしもし、ああ、あたしぃ、うんうん、元気よぉ、それよりちょっと教えて欲しいんだけどぉ」


ずいぶん気楽手軽な情報屋のようだ。


GM ではアンナのコネで情報屋と連絡が取れました

啓介 適当だなぁ……(笑)

杏奈 うんw

GM さて、今回連絡を取れたのは<表>の情報屋です。一般に広まる噂など表舞台の話について取り扱っています。

杏奈 表かぁ。で、内容は、何か要判定?

GM 情報を得るなら、多少時間がかかります。判定は特に必要ありません。ただし情報の精度によって対価が必要です。

啓介 まぁ、ここで情報を得ないことには始まりませんし、他にも何かやるということで、情報収集しては?

杏奈 ミーちゃんの様子は? あわててる感じ?

GM なかなか出発しないので少し焦ってみえます。

杏奈 あわててないなら、所持金16000円の中から、どーんと10000円

GM ちなみに<裏>の情報屋はより資金がかかりますが、その分詳しい情報を得られます

杏奈 資金がありません(ノД`)シクシク

GM さて、それでは<表>の情報屋は盗聴など警戒し、直接店へとやってきました。

GM(情報屋)「いよう、何が聞きたいんだ?」

杏奈「<裏>にあたりをつけてくれる? デビルフットのアンナが用があるって」

GM(情報屋)「また危険な橋を渡ろうってのかい? いつもながら大変だねえ」

杏奈「で、その料金はおいくらかしら?」

GM(情報屋)「それじゃあ今すぐ裏を呼ぶための情報だな。5000円預からせてもらうぜ」

杏奈「わかったわ。じゃ、これ、早急に頼むわ」 5000円渡します〜

GM(情報屋)「まいど。それじゃあ呼ぶぜ」

GM そう言うと情報屋は携帯を取り出し、どこかへ電話をかける。しばらくの呼び出し音。「山海だ」「……了解」「悪魔の足へ」

杏奈 さんかいさん?やまうみさん?

GM 暗号みたいなものです。

GM(情報屋)さて、それじゃ1時間以内には来るはずだ」

杏奈「ありがと、今度いっぱいおごるわね」

GM(情報屋)「なに、こちらも商売だ。気にしないでくれ」

杏奈「あらん、お互い、仲良くしておいた方がいいわよ、じゃね」

GM それから30分。サングラスをかけた女性が店へ入ってきます。

GM(裏)「用件を聞きに来た」見た目は美人。声は野太い男の声。

杏奈「清涼学園について、現在起きている事件、その他、行方不明者や、行動に変化のあった者等の情報を」

GM(裏)「清涼学園で現在起きてる事件。生徒が起こしてる事件は様々だ。売春、麻薬の取引。そういった事を行っている生徒がいる」

杏奈「具体的な人数は把握できてる?」

GM(裏)「特に派手なのが三人だな。安藤、馬場、椎名という三名が薬をバラまき、売春の斡旋など元締めをやっている」

杏奈「おくすり関係なのかなぁ?」ミーの反応を見ます

GM ミーは何故か顔面蒼白になっています。

杏奈「どしたのかなぁ?ミーちゃん?」

GM どこか挙動不審な様子

啓介「ん、どうしました?」

GM(ミー)「な、なんでもないですよ?」

杏奈「安藤?」チラッ

GM 特に表情は変わりません

杏奈「馬場?」チラッ

GM 特に表情は変わりません。

杏奈「椎名?」チラッ

GM と、とくに表情は変わらないですにゃ、と言いたげ

杏奈「ふーん。その椎名って子の情報を詳しく」

GM(裏)「親は教師だが、大変な借金を背負って生活に苦労している苦学生だな。教師本人は自分が食うに困る状態ながら、家は猫屋敷となっている。そして椎名本人は学校では優等生ながら裏では名のしれた売人だ。いわゆる『問屋』という仕事だな。かなり荒稼ぎしているようだ」

杏奈「その三人組の行動範囲および、根城とかもわかっちゃうとうれしいんだけどなぁ」

GM(裏)「根城は学園付属の寮でほぼ間違いないだろう。行動範囲はこの近辺、繁華街を中心としている」

杏奈「ありがと♪ で、おいくらになるのかしら?」

GM(裏)「何、ツケを5万ほど減らしておいてくれればな」そう言って<裏>が笑った表情は、常連の山下さん。

杏奈「あ、あれ・・・山ちゃん!」で、ツケあることにして良いんでしょうかね?

GM 設定をなるべく生かす方針でございます。

杏奈「りょうかい、りょうかい。山ちゃん大好きよ〜。また、よろしくね。いつでも飲みに来てよね」

啓介  内心で、ため息をついていましょう。「あの情報屋も、あなたも甘いですね」

GM(山下)「こちらこそまた何か用があればいつでも呼んでくれ」

杏奈「これが信頼関係って奴よ!」ちょっと得意そう

GM では山下はさくさく帰ります。

杏奈「じゃ、啓介、警察関係で収集よろしく」シュタ(片手を挙げて)

啓介「いいですよ、そろそろ僕も何かしなければと思っていたところですし」

杏奈「あとはまかせたわ〜」で、私はミーちゃんの表情を読むのに専念

GM(ミー)「ええと、まだ出発しないのですか?」

杏奈「んー、ミーちゃんは、椎名さん、知ってるのかなぁ?」

GM(ミー)「……とっても、いい人なのです」と、後ろめたそうに。

啓介「ミー、あなたが隠していることがある限りは、私たちは出発できませんよ」

GM(ミー)「それは……困るのです」

杏奈「椎名さんはヴィシャスなのかなぁ?」

GM(ミー)「椎名は<ヴィシャス>なんかではないのです!」

杏奈「じゃ、馬場さん? 安藤さんだったりして」

GM(ミー)「……多分、その二人とも<ヴィシャス>です」

啓介「まぁ、どちらにせよ裏を取らねばならないですね。僕は、少し心当たりに出向いてきますよ」

杏奈「お願いね、啓介」

啓介「まぁ、これも力なき人々を守るためです。出番はきっちりこなしますよ」 手を振っていきます

杏奈  カランカラン、ドアベルが鳴った。

GM さて、どこに向かいます?

啓介 とりあえず、警察署ですかねぇ。僕のコネで警察関連は何とかなるはずですし。

GM さて、それでは警察署に到着。飯島さんは出払ってますので、と新米の警官が対応に出てきます。

啓介「おや、飯島さんは出払っていますか。どちらのほうに?」

GM(新米)「はいっなんでも<ヴィシャス>関連の事件だとか。繁華街で遊んでいた女子高校生が突然化け物に変身するという事件が発生しまして。それがえっと……昨日の夜ですね。その追加調査に行っています」

啓介「繁華街で、ですか……。という事は、そちらに出向けば、飯島さんはいるということになりますか」

GM(新米)「はい、連絡つけておきましょうか?」

啓介「はい、砧がこれから行くので、よろしくとでも」というわけで、繁華街に移動します


GM 繁華街に到着すると、電信柱が抜けていたり店のガラスが割れていたりと色々と暴れた跡を発見できます。

啓介 飯島さんはいます?

GM 立ち入り禁止のテープの中で飯島が色々と他の警官と話をしてますね

啓介 話し掛けるタイミングを待って、タイミングが来たら話し掛けましょう。「どうも、ご無沙汰しております」

GM(飯島)「ああ、啓介か。セラフィムから派遣されたのか?」

啓介「そうですね、少し聞きたい事がありまして」

GM(飯島)「昨日の事件だな?」

啓介「はい。こちらで追っている事件が、そちらとも重なりそうですので。まず、事件のあらましからお願いできますか?」

GM(飯島)「そうか。こっちはクソつまんねえ事件だ」

ここで啓介は飯島と近くの喫茶店に入り、昨夜の晩、繁華街で起こった事件の説明を受けます。

清涼学園の生徒、出川という少女が繁華街へやってきました。そこへ酔っ払いが絡み始めたところ、いきなり出川は暴れだし、悪魔化したというのです。目撃証言からおそらくカルロトップと呼ばれる<ヴィシャス>で、たまたま通りかかった少女が不思議な力を使って動きを止め、悪魔化を解いたとの事です。
飯島は本日の朝、出川に聞き取り調査を行ったところ、出川は友人の椎名から買った薬を飲んだところから記憶が曖昧になっていたそうです。

GM(飯島)「他に何かあるか?」

啓介「そうですね……まず、出川という女子高生の行状について。それと、椎名という友人について、そちらで掴めているかどうか」

GM(飯島)「出川は普通の女子高生だな。特に変化のない日常に飽きて、刺激を求める平凡な性格のようだ」

啓介「なるほど、出川は典型的な購買層であると。椎名の方については?」掴めてないのかな……。

GM(飯島)「椎名か。本来は真っ当な人間なのだろうな。だが、麻薬の取引を行っているようだ、という噂が流れている」

啓介「噂が、ということは確証が取れていないと?」

GM(飯島)「信頼性が高くとも、あくまで噂だがな。証拠をつかんだわけじゃない」

啓介「では、件の椎名を抜きにして、最近清涼学園方面で色々と騒がしいようですが、そちらについては? 怪しい噂とかもあれば、そちらもお願いしたいところです」

GM(飯島)「お堅い場所だけにストレスが溜まるんだろうなぁ。麻薬が広まりつつある、という話が多いが、ヴィシャス関連の話は特に出ていない。だがな。ここで一つ重大な意味がある。清涼学園は良家の婦女子が集まる所だ。そしてそもそも、学校という場は犯罪が起きても隠蔽する体質を持っている。にかく外側から見ても話が入ってこないんだよ。だからそもそも怪しい噂が発生している時点で手遅れになっている可能性が高い」

啓介「ましてや、ステータスのある父兄がいる、となれば……何かあってもどうしようもなさそうではありますね」悔しそうに。

GM(飯島)「その通り。まさにその通りってワケだ」

啓介「ただ、仮に麻薬の売買をしていたとしても、まさか高校生が精製できるわけもない……そちら側から攻めるか……。ところで、飯島さん。もし高校生にクスリをばらまくとして、そういう動きのありそうな暴力団関連に心当たりはありますか?」

GM(飯島)「……いいところに目をつけたな。今回の事件はありがちな暴力団による薬の拡大ってワケじゃねぇ」

啓介「……暴力団が関わっていない、というわけですか?」

GM(飯島)「そうだ。組の方もかなり怒ってる様子だ。シマで勝手に商売しているというのが事実なら、完全なショバ荒らしだからな」

啓介「確かに。ですが、暴力団でないとしたら……それ以外で、精製設備と技術を持つ集団?」黙りこくります

GM(飯島)「刑事ってのは適当な事を言うわけにはいかねえ。だから……これは俺の独り言だがな。少し前、大友製薬はレッド・ドアという薬を作った。ある事件でそいつは闇に葬られたが……企業とか組織とかってもんは懲りないもんだ。新しいモノを作りだす可能性は高い」

啓介「……僕も独り言を言います。あそこは色々と言われる場所ですし、この場所ならば可能性も高いでしょうね。一応、僕たちの方も、その線で当たります。何か分かりましたら、僕らからも何かおすそ分けしますよ」

GM(飯島)「そいつは助かる……って独り言だったな」

啓介  二人分の伝票を取って、立ち上がりましょう。「ここは僕が払いますよ。これぐらいなら、職務規定にも引っかからないでしょう?」

GM(飯島)「それじゃ、俺はありがたくコーヒーを頂くとするぜ。……気をつけろよ」

啓介「えぇ、ゆっくり英気を養ってください」 そう言って、レジに向かい、その場を後にします

GM さて、それでは合流かな?

啓介 そうですね、そんなところで。

杏奈 ごうりゅー。あせってるミーちゃんをいろんな手管でなだめてました


さて、舞台は再びデビル・フットへ。

杏奈「ミーちゃん、椎名、助けたいよね?」

GM(ミー)「……はいっ」

杏奈「椎名はミーちゃんが変身できること知ってるの?」

GM(ミー)「それは……知らないはずですっ」

杏奈「じゃ、猫の姿に戻って、椎名をなんとか引っ張り出して欲しいの……できる?」

GM(ミー)「やってみますっ」

啓介「正直、私たちでは学園の伝手がありません。ミーだけが頼りなのですよ」

杏奈 じゃ、トートバックをずるずる持って出掛けますかぁ

啓介 まぁ、僕は上着を脱ぐだけで問題はないだろう……最悪の場合でもね

杏奈 いちおう着替えは万全に。変身しなくても、サラシは縛るのにも使える

GM さて、それではおびき寄せですが、何か提案ありますか?

杏奈 ミーちゃんに椎名の携帯を咥えて人気のない浜辺まで誘導するよう指示をします。で、うちらは浜辺で待機。

GM(ミー)「了解ですっ!」ミーは勢い良く頷くと外へ駆け出していきます。さて、この作戦が上手く行くかは次回の活躍次第。今日の所はこれで一幕と致します。