GM さて、それでは物語の始まりー。まずはラナのシーンからね。今日もラーダ神のもと、己を磨いているラナに一人の青年が声をかけます。

ラナ ほぇ……どちらさまでしょうか?

GM(ライト) 「ラナ君、ちょっといいかな?」

ラナ その人とは顔見知り?

GM ライト司祭はラナよりちょっと立場の上、直属の上司みたいな人だね。

ラナ 「ライト司祭、ボクに何か御用でしょうか?」

GM(ライト) 「うん、実は君のいつもの頑張りに大して、報いる事が出来そうでね」

ラナ 「報いる……?」

GM ライトの話によると、これまでラナに任されていた仕事は雑用でしたが、その真面目さを買われ少しだけ名誉ある仕事を任される事になったそうです。

ラナ 「仕事ですか……?」

GM ラーダ神殿は知識を重んじるだけに古代王国時代の遺跡の調査をしています。失われた技術の復旧ですね。今回はやはり遺跡調査をしている賢者の学院と連携をとった、共同調査という話です。

GM(ライト) 「そして今回、追加で派遣する調査員の一人に君を抜擢したいと思うんだ」

ラナ 「ボク、山以外の所行ったことないんですが……大丈夫なのかな……?」

GM(ライト) 「大丈夫、君はこれまで学んできた豊富な知識がある。後は経験を積むだけだよ」

ラナ 「分かりました。謹んでお受けいたします」

GM(ライト) 「うんうん、助かるよ」

ラナ 「えと、賢者の学院と連携ってことは、そちらからもどなたかくるのでしょうか?」

GM(ライト) 「うん、向こうも将来有望な新人を送ってくると言っている。……さて、それでは準備してきておくれ」

ラナ 「分かりました。知識をいっぱい身につけてきますね♪」

GM さて、それではここでラナのシーンは一度終了って事で。次はケイティのシーンに入るよ。

GM(ダーク) 「さて、ケイティ君。今回の喧嘩についてはどう責任を取るか説明してくれるね?」

ケイティ 「あー、その、暴力行為はいけないとは思っておるのですが(棒読み)」

GM と、説教するのは導師の一人、ダーク。それに対してケイティは自分だけ呼び出されたのが釈然としない様子です。

ケイティ 頭ボリボリかきながら「いや、俺……どう責任って言われても……」

GM(ダーク) 「全く何度も何度も……。しかしそんな君にしか任せられない仕事がある」

ケイティ 「ういっす。俺だけにですか?」

GM(ダーク) 「ありあまってる力を発揮できる仕事だ。どうだ、汚名返上にやってみるかね?」

ケイティ 「汚名……汚名と言われては、引き受けずにはいられないっす。俺、あの喧嘩は汚名だと思ってないですけどね」

GM(ダーク) 「うむ、それでは……入るがいい、ケリー君」

GM そうダークが呼ぶと一人の学生が入ってきます。

GM(ケリー) 「あ、あの、今回はよろしくお願いします」

ケイティ 「む……ダーク導師、お願いも何も、まだ要件を聞いてないですけど」

GM(ダーク) 「ラーダ神殿ととある遺跡の共同調査を行っている件は知っているな?」

GM(ダーク) 「すでに調査も何度か行っているんだがな。そこに追加調査員を二名派遣する事になった。賢者の学院から一人、ラーダ神殿から一人」

ケイティ 「ああ、つまり、こいつとコンビを組めということですか」

GM(ダーク) 「我々から出す調査員はこのケリー。若いが有望だ」

ケイティ 「わかりました。よろしくな、ケリー」

GM(ダーク) 「そして君に任せたい仕事は護衛だ。君の腕っ節は賢者の学院の人間とは思えない程だからな。期待しているよ」

ケイティ 「まぁ、汚名返上とあらば、万全を期して護衛しましょう」

GM(ダーク) 「……さて、それから君にこれを渡しておく」と、ダーク導師は指輪を手渡します。

ケイティ 「この指輪は?」

GM(ダーク) 「魔法の発動体だ。君は喧嘩で杖を折ってしまっただろう。その代わりだ」

ケイティ 「おお、それはありがたくいただくことにします」 さっそく指にはめてしまう〜

GM(ダーク) 「ふん、それは貸すだけだからな。……いいか、生きて返しに来い。万が一にも死体ごと届いたところで私は受け取らないからな」

ケイティ「うっす、もちろん、利子を付けてお返しできるよう頑張る所存です」

GM さて、それではシーンを区切ろう。馬車を引きつれラーダ神殿の前で初顔合わせです。

GM(ケリー) 「あ、あの初めまして」と、ラナに声をかけるケリー。

ケイティ 「うっす」

ラナ 「あ、どうも初めまして。ボクは、ラーダ神殿より派遣されたラナといいます」
GM(ケリー) 「わ、私はケリーと申します」あわあわと落ち着き無くケリーは言います

ケイティ「うっす、護衛に雇われたケイティっす」

GM(ケリー) 「こ、これからしばらくの間よろしくお願いしますっ」
ラナ 「こちらこそお願いしますね」

ケイティ 「ま、俺がきたからにゃ、泥の船に乗った気持ちで構えていてくれ」

ラナ 「ケイティさん、泥舟なんて怖くてのれませんよ・・

ケイティ 「いや、泥の船でもな、大きいとしずまねんだよ」

GM(ケリー) 「え、あ、あぁ、泥舟! それは危険ですよぅ」

ケイティ 「ま、危ないことは俺にまかせておけばオールオッケー。お前ら、ゆっくり調査に専念してくれよな」

GM(ケリー) 「それでは、その、正式な挨拶は馬車の中で。時間ありますから」

ラナ 「何かあったら、ケイティさんに任せて、ボクたちは後ろにいましょうね」小声でケリーに囁きます。

ケイティ ふんふんふ〜ん♪<鼻歌まじりでお気楽に

GM(ケリー) 「はい、ケイティさんお強いそうですから」

GM と、そんな感じの会話を続けつつ馬車は進んでいきます。さて、時刻は夕暮れ、黄昏時。

GM(ケリー) 「今日は、その、もうすぐ見える村で宿を取ります。ラーダ神殿の信仰の厚いところですから、ラナさんは歓迎されると思いますよ」

ラナ 「そうなんですかぁ……。司祭様も一言ぐらい教えてくれてもいいのに……」

ケイティ zzz(居眠り中)

GM 村の場所は少し街道を外れた場所にあります。馬車が進むとだんだん霧が深く……。やがて視界がほとんど利かなくなります。お二人とも精神抵抗ダイスをどうぞ。

ケイティ (ころころ)12

ラナ (ころころ)9

GM では特に何もありません。すると突然、目の前が開けました。古びた村が目前にあります。

ケイティ 「ん、よく寝たな、霧もあけたようだな。目的地はここか?」

ラナ 「ここが目的地?」

GM(ケリー) 「はい。後はここから山奥に向かえば、遺跡があります。先輩方の調査団もこちらに留まっているはずです」

ケイティ 「今日はまず宿へ行くのかい?それとも遺跡に行くのかい?」

ラナ 今の時間はどれくらい?

GM もう日が沈む直前ぐらいですね

GM(ケリー) 「ええと、その、どちらがいいでしょうねぇ」

ケイティ 腹減ったなーって顔してよう

GM ケリー君は優柔不断ですので突っつくとその通りに行動したりします。

GM(ケリー) 「あの、それではみなさんへの挨拶がてら、宿へ行きましょう」

ケイティ 「俺はあくまで護衛だ。お前さんがたできめとくれ」

ラナ 「時間も時間ですし、今日はゆっくり休ませんか?馬車に乗りなれてないので……」

GM(ケリー) 「はい、はいっ」

GM それでは宿へ到着だ。看板が出てる。

ケイティ 「おしおし、宿だな。ここの名物料理はなんだろうな」(お腹がぐー)

GM 一階は酒場になっているようです。宿に入ると酔っ払いなのか潰れて5人ばかり寝ています

GM(亭主) 「おお、お客さんだね、いらっしゃい!」

ケイティ 「うっす、世話になるっす」

GM(亭主) 「あっはっは、君達も伝説の剣を手に入れに来たんだろう? さあさ、元気をつけなきゃね!」

GM(亭主) 「さて、何の料理を出そうか?」

ケイティ 「ここらじゃ、何が名物っすか?」 とりあえず酔っ払いには気を配ってます。

ラナ 伝説の剣について知ってるか、セージチェックしたいです

GM チェックダイスどうぞー

ラナ (ころころ)13

ケイティ (ころころ)11

GM ではセージ技能で分かりました。この村、というかこの地方に伝説の剣が存在するという話は聞いた事もありません。

GM(亭主) 「ワインなんか名物だねぇ。後は今一押しなのが伝説の剣の形の焼き菓子!」

ケイティ 「とりあず、ワインをみんなのぶん。あとその焼き菓子をくれ、腹減ってさ」

ラナ 「私は、お酒飲みませんよ〜」

GM(亭主) 「はいよ!」

ケイティ 「疲れ取るにはこれが一番さ! 飲んでぐっすり眠る! それが回復への早道さ!」

ラナ 「私は、ハーブティをお願いします」

GM と、出されたのは緑色のパンと割れたビンのセット。

ケイティ え……。

GM 緑色のパンはカビだね。ワインも匂いだけで腐ってるのが分かる

ケイティ 「おやじ、これ……」

GM(亭主) 「ははははは、はははははははは!」

ケイティ 警戒心を強めます。武器に手を掛けてますね、たぶん。

ラナ  (一歩下がって構えつつ、傍観)

ケイティ 「なんの冗談だい?」

GM(亭主) 「……あー。いらっしゃい、お客さんだね! 今日は林檎が美味いよ。食べていかないかい!?」

ケイティ 「……おかしい。おやじ、貴様、何ものだ!」

ラナ 「ケリーさん……ほんとにここであってるのですか?凄く胡散臭いのですが……」

GM(酔っ払い?) 「……あぁ。誰だ……?」と、酔っ払いの一人がむくりと起き上がります。

GM(ケリー) 「せ、先輩っ!?」

ケイティ その先輩の顔、私も知っていて良いんでしょうか?

GM はい、見たことあります。学園の先輩で間違いありません。

GM(先輩) 「もうまともに食べられるもんは残ってねぇ……俺達が全部食い尽くした」

ケイティ 「先……いや、そこのお兄さんよ、これはどういうことだい?」

GM(先輩) 「お前たち、この村の異常に気付いたか?」

ケイティ 「かびたパンに腐ったワイン……」

GM(先輩) 「その通り……そのパン見たら思いつくだろうが、この村の人間は正気じゃねぇ」

ラナ 「それを平然と出す親父さん…」

ケイティ 「変だ、ぜってぇ変だ!」

GM(先輩) 「俺にも何が起きたかわかんねぇよ」

ラナ 「サニティで治る感じはしませんし…」

GM(先輩) 「ある日突然、伝説の剣とやらが村の中心に現れてから何かが狂ったんだ」

ラナ 「う〜ん……その剣を見に行ったほうがよさそうですね」

ケイティ 「ちょっと待て、その伝説の剣について、何かわかってることを聞きたい。先……そこの兄さん、伝説の剣について、知ってることを教えてくれ」

GM(先輩) 「……最初は俺達も気付かなかった。あの剣ある日突然現れ、それと同時に村人がまるで昔から存在するように伝説の剣とやらの噂を語り始め、そして村は霧に覆われた……」

ケイティ 「あの霧……」

GM(先輩) 「異変に気付いて助けを求めに村の外へでようとしたが無駄だった。森が、行く手を阻むように動くんだ」

ケイティ 「この村は閉ざされてしまったと?」

GM(先輩) 「嘘だと思ったら出てみるんだな。……ああ、万が一にも成功したら助けを呼んできてくれ」

ケイティ 「よし、ラナちゃん、ケリー、剣を見に行ってみるか? 先……このにーさんの言うことが本当かどうか確認しないことには……」

GM(ケリー) 「は、はいっ」

ラナ 「その剣が胡散臭くてしょうがないので、確認しにいきましょう」

ケイティ 「おし、何があるかわからん。警戒は怠るなよ」

GM 村の中央には迷わず移動できます。場所はちょっとした広場になっており、そこに岩が突き出て、その岩に剣が二本、交差して刺さっています。

ケイティ  途中、村人に会ったりは?

GM ふらふらしている村人がいますね。誰も彼も相手がいないのに同じ言葉を喋り続けています。

ケイティ その言葉は聞こえますか? 内容は?

GM 耳を傾けて聞いて気付くのが、伝説の剣の話題だけという事です。

GM 「今日は抜ける人が来るかね」「あの剣にはな、暗い噂があるんじゃ……」などなど

ケイティ 「ラナちゃん、ラーダ神殿じゃ、その剣について何か知ってることはあるのかい?」

ラナ (ころころ)足りない……。

ケイティ 「暗い噂って何かな……」

ラナ 「まあ……あれですよ……怪しいものは壊しましょう!」

ケイティ 「うっす、コワスなら得意ッス」

ラナ 「ケイティさんお願いします」

ケイティ 「つーか、ケリー、派遣されてきてたのはあの先輩だけなのか?」

GM(ケリー) 「い、いえ。先ほど倒れていた方々の中に他の先輩も」

ケイティ  「俺は気づかなかった」

GM(ケリー) 「え、あっ、いや、その、そんな気がしましただけで」

ケイティ さて剣にむかってセンスマジックかけてみたいっすが、剣の所にいるって事でいいんでしょうか?

GM OKです。岩に刺さった剣の前……その近くには一人の老人が剣を眺めている。

ケイティ じゃ、センスマジックかけます。グレソを置いて。(ころころ)成功。

ケイティ 剣に魔法かかってる?

GM 魔法かかっています。

ケイティ 「おい、この剣、なんか魔法かかってるぞ!」

ラナ 「伝説の剣って言うぐらいですし、何かしらかかってそうですけどね」

ケイティ 「危険な魔法かもしれんな」

ラナ 刺さっているのは岩?それとも地面?

GM 岩に突き刺さっており、地面へと届いてるかもと予測できます

ケイティ 自分の剣は拾って構えておきます

ラナ 岩のサイズはどれくらいだろ……ケイティなら持ち上げれる?

GM 岩のサイズは一抱えできる程度です。

ケイティ 近くにいた老人も光ったりなんかして<センス・マジック

GM ……すると老人も光りました

ケイティ 「じーちゃん! じーちゃんも光ってるよ!」

ラナ その老人って、生きてる感じしてます?

GM 見た目は普通の老人です。なにやらぶつぶつ呟いております

ラナ なんていってます?

ケイティ 呟きを聞きます

GM(老人) 「分からんのじゃ分からんのじゃ分からんのじゃ……」


呪いをかけられしこの剣(つるぎ) いかなる手段を用いても破壊ならぬ
のこりわずかな時を刻め 魔に魅入られたこの刃
剣は剣によってのみ封じられる
宝である事を忘れるな 玉鋼によって鍛えられしこの剣
おのれの力だけで 破る手立てはここにあらず
壊れぬ心を奮い立たせ せめて最後の祈りを今ここに
よく心がけよ清き魂にのみ魔剣は心を許す


GM と、神聖語で呟いています

ラナ 神聖語……

ケイティ ラナしかわからない?

GM 分かりません。ケリー君もなんて言ってるんだろうときょとんとしてます

ケイティ 「じーちゃん、何がわかんねんだよっ」

ラナ 二人に翻訳して伝えます

ケイティ 「剣は壊せないのか……」

GM(老人) 「……あ、お、おお、お前さんがたは外から来たのか……? 解いておくれ、この忌まわしき呪いを解いておくれ……」

ラナ 「のろい……?この町からでられない呪い?」

ケイティ 「呪い……」

GM(老人) 「この剣じゃこの剣さえ無くなれば……」

ケイティ 「じーさん、この剣はいったい?」

GM(老人) 「この剣は呪いの魔剣じゃ。神様が蘇らぬよう、封印している呪いの魔剣じゃ」

ケイティ 「神……神を封印してるのか? 邪神か?」

GM(老人) 「神様を封じるほどの魔剣なんて存在せぬ。これは神具を封印しているのじゃ」

ラナ 「神……六柱神以外の神……?」

GM(老人) 「神様は邪神などではおらぬ。ここに封印されてるのはそう……ラー、ラーダの神具じゃ。」

ラナ「ラーダ様を封印……?」

ケイティ「調査する遺跡ってのは、ここのことかい?」

GM(ケリー) 「いえいえいえ! 私達は村はずれにある遺跡に行くはずだったんですよぅ。こんな村の広場なんて……」

ケイティ 「封印された神具ってぇのに心当たりは?」

GM ラナは特に心当たりがありませんね。

ラナ 「ボクは、まだまだ新米ですから……ごめんなさい」

ケイティ 「いやいや、いいんだ。ってぇとこれは想定の範囲外って事だよな」

GM 老人は目をギラギラさせて呟き続けます「これさえこれさえこれさえ無くなれば……神様神様おおしえ下さい私はどうすれば良いのですが神様神様神様……」

ラナ  「ケイティさん……ためしに抜いてみます……?」

ケイティ 「おし、俺が試してみるか?」んじゃ、スタスタと剣に近づいて、とりあえずあれこれ観察。何か気づくことはないですか?

GM この剣はかなりの業物のようで、特に柄に嵌められた宝玉が妖しく光っています。

ケイティ ぴかぴか光ってる?<さっきのセンスマジックで>宝玉

GM はい、光ってます

ケイティ ほかに気づくことはないわけですね

GM 部分部分を見れば古代王国時代の作りになっており、魔力の反応がある事を考えて、魔剣であることは間違いないですね。

ケイティ じゃ、とりあえず引っこ抜く! がしっ<手を掛けた。

GM 剣に手をかけた瞬間。全身に冷たい感覚が走る。

ケイティ 「おわっ」それは思わず手を離しますね。

GM すると特に変化はありません

ケイティ「な……なんか、ひやっとした、ひやっと! じーちゃん、この剣、ひやっとするぞ、ひやっと!」
GM(老人) 「……?」その言葉を聴いて老人は呟くのを止め、剣へと近寄ります。

ケイティ 「じーちゃんは、この剣、さわったことないんかい?」

GM そしてケイティが触った方の魔剣にてをかけると、まるで電気が走ったかのように手を離します。その手からは、少し焦げ臭い匂い。火傷を負ったみたいです。

ケイティ 「じ、じーちゃん! 手! 怪我!」

GM(老人) 「触れぬ、わしは触れぬのじゃ」と、ふたたび元に位置に戻り、ぶつぶつ呟きます。

ケイティ 「俺は一応さわれた……でも、ひやっとしたんだ。ひやっと」

ラナ 「ボクも試したほうがいいのでしょうか……?触るの怖いのですが……」

ケイティ 「ケリー、お前もさわってみろよ!」

GM(ケリー) 「え、あ、はいっ」 と、とことこケリーが触るとやはりばちりという音と共に電気が走ったらしく慌てて逃げ帰ってきます

ケイティ「どだった?どだった?ひやっときたろ?」

GM(ケリー) 「い、いえー。なんかビリリとして痛かったですよぅ」

ケイティ 「ん?ビリビリ?」

ラナ 「これってラーダ様絡みなんですよね……」恐る恐る触れてみる。

GM ケイティが触った方?触ってない方?どちらでしょうか。

ラナ 触ったほうで

ケイティ 「あ、ラナちゃん、危な……」

GM では手にばちりと静電気のような感じで痛みが走ります

ラナ「ひゃ……痛い……TT」

ケイティ ダメ受けます?(T-T)

GM 軽く触れただけならダメージ受けるほどのものでもありません。

ラナ 諦めず、もう一方にもせっかくなので触ります。

GM では全身がぽかぽか温かくなりました。

ラナ 「暖かい……?」

GM ちょっと暑いぐらいで汗が出ます。

ケイティ 「俺が触った方は冷たかった……こいつは……一、二の三で、抜いてみるか?」

ラナ「そうします……?ちょっと怖いですけど」

ケイティ じゃ、最初に触った方の剣に手を掛けます。

GM ひんやりちょっと凍える感じです。

ラナ こっちは暖かいと感じる剣を引き抜きます。

ケイティ 「一、二のぉ三」抜こうとしますが?

GM その瞬間、少し、剣が動き。老人の呟きが妙に印象深く耳に残ります。

呪いをかけられしこの剣(つるぎ)
いかなる手段を用いても破壊ならぬ
のこりわずかな時を刻め
魔に魅入られたこの刃
剣は剣によってのみ封じられる

GM かちり、と音を立て。二つの剣が抜けました。

ケイティ 「抜けた……」あたりの様子は?

GM その瞬間、遠くをさえぎっていた霧が瞬時に晴れ。辺りを見渡せるようになります。

ケイティ 老人の様子は?

GM 呆然としています。

ケイティ 「じーちゃん、剣、抜けちゃったよ!」

GM(老人) 「嘘だ嘘だ嘘だッ! 再び封印が行われるとは何という事だ!」

ラナ「とりあえず、この剣は賢者の学院にもってかえって、調査しないといけませんね……」

GM(老人) 「違うきっと違うこれは成功だこれから訪れるんだ」


きーっひっひっひっひ、解けた!封印は解けた!やった、全部の封印が解けた!
ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
偉大なるカーディス!死の安息を与えてくれる女神サマ!
アナタの下僕はついにやりましたぞおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!


GM そう叫び、老人はぱたりと倒れます。

ラナ 「ぇ……」(ワケが分からないため呆然

ケイティ 「じーちゃん!」 剣を持ってる自分たちには変化はないですか?

GM 今まで感じていた暖かさ、寒さが緩んでいます。

ケイティ 剣自身には?
GM 宝玉がより妖しく輝いています。

ケイティ 「ケリー、センスマジックで見てくれないか。剣の状態を」

GM(ケリー) 「は、はいっ……ええと、その、反応がさっきより弱い気がします……」

ケイティ あたりをフラフラしてる村人はみんな正気になった様子ですか?

GM みんな自分が何をしていたのか分からない感じでふらふらと自分の家を目指したりしています。つき物が落ちた、というか正気に戻ったようです。

ケイティ 「……とりあえず宿屋に戻ってみないか?」

ラナ 「分かりました」(テクテク剣を抱えて移動

ケイティ 同じく剣をかかえて移動〜

GM では宿屋にて

GM(亭主) 「……ああ、お客さんか……」

ケイティ ばーん「せんぱ……いや、そこのにーさん! この剣を見てくれ!」

GM(先輩) 「……それは……あの魔剣?」

ラナ 「ボクも剣とってきましたよ」

ケイティ 「こいつは、魔剣なのか?」

GM(先輩) 「あ、ああ。センスマジックで調べて、魔剣だと分かってる」

ケイティ 「あ、それは俺達も調べた」

GM(先輩) 「どうやっても壊せなかったが……そうか、抜けたのか……」

ケイティ 「剣を抜いたら霧が晴れたぞ! これで村から出られるかもしれない」

GM(亭主) 「……ああ、まあ何だ。お前さんがたもどうだい? もう夜も更けてる。……腹が減ってるだろう?」と、シチューを宿の亭主は差し出します。普通に美味しそうな匂いがしてます。

ケイティ  気がつくとお腹はぐーぐーいってるだろうなぁ

ラナ 「不吉な予感がします……早く戻ったほうがいいです」

ケイティ 「そか、ラナちゃんがそういうなら、夜通しかけてでも・・( ̄¬ ̄*)じゅるぅうううう」スープの匂いによだれがw

ラナ 「親父さん、何か持ち帰りできるご飯をお願いします」

GM(亭主) 「ああ、保存食で良ければ。材料が隠し倉庫に残ってた分しかなくてね。あんまりいい物じゃないが」

ケイティ じゃ、それを受け取って、さっさと馬車に乗る。

GM(ケリー) 「ええと、村の外でいいのでしょうか」

ケイティ 「賢者の学院に戻るに決まってるだろ、さっ急ぐぞ」

GM ではぱかぱかと馬車は夜通し走り、ロマールへと戻ってきます。時刻は遅い朝方といったところ。

ケイティ 「ダーク導師!」バーンと導師の部屋に

GM(ダーク) 「……んむ?」

ケイティ 「こ、こ、この剣! この剣、調べてくれ!」

GM(ダーク) (ころころ)17だ。うん、知ってるっぽい。

ラナ セージ6とかもってるっぽいな……。

GM(ダーク) 「これは、ラーダの祭器ではないか」

ラナ 「ライト司祭を読んできた方がよろしいでしょうか?」

ケイティ 「じゃ、ラーダ神殿に持ってきゃ万事解決?」

GM(ダーク) 「すぐにラーダ神殿へ使いのものをよこそう」

ラナ 「ダークさんもきてもらったほうがいいような気がします・・・」

GM(ダーク) 「……そうだな。わしも行こう。事情を聞かねばならんからな」

ケイティ 村での出来事を説明しておきます。老人の言った神聖語のことや、カーディス話も。

GM さて、そして到着したラーダ神殿。ライト神官は剣を手にすると驚いたように目を見開きます。

GM(ダーク) 「これは火と氷の聖剣! 失われたと聞いていたが……」

ラナ 「火と氷の聖剣……?」

ケイティ ライトさんにも村のことを説明。

GM(ライト) 「これは、以前ラーダの高僧が神をその身に宿し作り出した聖剣。本来は自ら知能を持ち、喋る事さえあったという……」

ラナ 「何かを封印してたってことはあるのですか・・・?」

GM(ライト) 「使い手を選ぶと言いますが……」

ケイティ 「俺達には話さなかったぞ」

GM(ライト) 「伝承ではこうなっています。カーディスの祭器を持った邪教徒と相打ちになるようにして失われたと……おそらく、長年の封印で剣も弱っているのでしょうね」

ケイティ 「むぅ、じゃあ、この剣がささっていたあの場所に、カーディスの祭器が?」

GM(ライト) 「話を聞く限りそうだろうでしょう。可能性は高いと思われます。」

ケイティ 「俺達、あのままにしてきたよな?……」

ラナ  急いでここまで戻ってきましたよね……?

ケイティ 「村が危ないかも…」

ラナ 「話からして、ボクたちだけじゃどうしようもないかも……」

GM(ライト) 「ここまで大きな話となれば内々に解決するというわけにもいくまい。正式に聖騎士団を動員しよう。ラーダ神殿だけでなく、他の神殿へも協力要請をします。貴方方はしばらくお休みなさい……」


その後、ライトの話によると、村は誰一人異常があった事に気付いていなかった。
事情を知るのは調査団の一行のみ。
騎士団が到着した時には広場に岩は無く。老人が倒れていた場所に砂の山ができてたという。
繰り返される調査にも拘らず、邪神の祭器も発見されず、やがて調査は打ち切りとなった
だがこの事件は裏で糸が続いている
歴史の分岐点ともいえるこの時代、彼らの活躍は大きなものだったと後世に知られる事になる……。